種別 脇指
長さ49.0㎝ 反り1.2㎝
元幅3.28cm 元重ね0.63cm 先幅2.48cm 先重ね0.58cm 刀身重量435g
計測に際し誤差はお許し下さい。

村正は室町時代後期の伊勢国（現在の三重県桑名市付近）に住した末古刀を
代表する名工です。徳川家に祟ると言う妖刀伝説で知られています。その為、
江戸時代は公に所持することが憚られていました。銘を消して改ざんされた
作品が残されています。一方、反徳川である幕末の維新志士などは好んで
用いたと言われています。古くからその斬れ味が知られていながらも、
公儀に憚るという事で試切がされず業物には公式に指定されていないという
点もあります。
鎬造、庵棟、身幅が広く、元先の幅差が目立たず、重ね尋常
反りやや深くつき、切先は大切先となっています。如何にも豪壮で
平肉少なめで鋭く迫力があり村正らしい造りであると思います。
板目に流れ肌が交じり、地沸が細かくつき、地景の入った良い鍛えであると思います。
刃文はのたれに互の目、箱刃風、尖りごころの刃を交えて、小沸がついて、
足入って、金筋や砂流しがはいっています。帽子は地蔵風となって
先は掃きかけて返っています。茎は無銘で村正の特徴である先が細くなる
タナゴ腹になっています。彫るのが難しく名刀の証という二筋樋が
彫られています。昭和の初期から中期にかけて活躍した鑑定家である
本阿弥光孫の鞘書と折紙が付属しています。そして同じく昭和を
代表する鑑定家であった加島勲の鑑定折紙も付属しています。
水戸藩の旧臣であったというお宅からの蔵出し品です。旧登録証は
保管中に破損が発生したという事で再交付されたとお聞きしております。
古い白鞘袋が残っています。

ヤマト運輸にて東京発となります。120サイズでの発送を予定しています。

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